皆さんこんにちは、大阪府東大阪市を拠点に、電気通信工事や電気設備工事を手掛けている株式会社ケンコウシャです。
■はじめに
「電気通信工事」は、現代の通信インフラを支える重要な分野です。スマートフォンやインターネットの普及に伴い、電気通信工事の需要は年々増加しています。例えばオフィスの無線LANや携帯基地局等幅広く対応することが多いです。
その為この分野で活躍するためには、専門知識と技術が求められ、特定の資格が必須となります。本記事では、電気通信工事における必須資格について詳しく解説し、初心者の方でも分かりやすいように、資格取得までの具体的な流れを紹介します。資格取得を目指すことで、業界でのキャリアアップや収入増加が期待できるため、ぜひ参考にしてみてください。
■電気通信工事とは
電気通信工事とは、電話やインターネット、テレビなどの通信ネットワークを構築・維持・修理するための工事を指します。具体的には、光ファイバーケーブルや同軸ケーブルの敷設、通信機器の設置、ネットワークの保守・点検作業などが含まれます。他にも携帯電話の基地局や高速道路のETCの設置などにも対応しています。
この分野では、正確かつ迅速な作業が求められ、ネットワークの安定性を確保するために高度な技術と知識が必要です。また、電気通信工事に従事するためには、特定の資格が必要とされる場合が多く、これらの資格は作業の安全性や品質を確保するために重要です。資格を持つことで、キャリアの幅が広がり、より専門的な業務に携わることが可能となります。
■電気通信工事の資格について
・電気通信主任技術者
電気通信主任技術者は、電気通信ネットワークの工事、維持および運用の監督責任者です。電気通信事業者は、事業用電気通信設備を適切に維持するために、この資格を持つ技術者を選任しなければなりません。この資格は、伝送交換主任技術者と線路主任技術者の2種類に分かれ、それぞれが異なる設備の監督を行います。
試験科目は、電気通信システム、伝送交換設備および設備管理、線路設備および設備管理、法規の4分野に分かれており、専門知識と能力が求められます。試験に合格すると、資格者証が交付され、それぞれの専門分野で責任を持って作業を監督することができます。一定の資格や実務経験によっては、試験科目の一部が免除されることもあります。
電気通信主任技術者は、電気通信事業の重要な役割を果たし、ネットワークの安全と信頼性を確保するために欠かせない存在です。
・情報配線施工技能士
情報配線施工技能士は、厚生労働省が認定する国家資格で、主に光ファイバーやメタルケーブルの配線施工に関する技術を持つ者に与えられます。この資格は、特定非営利活動法人高度情報通信推進協議会によって実施され、1級から3級までの等級があります。取得するためには、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。試験内容は、情報ネットワーク概論、配線施工機材、工具、配線システム、ケーブルの配線施工、安全衛生など、多岐にわたります。
1級では、7年以上の実務経験が必要で、2級合格者はさらに2年の実務経験が求められます。2級は2年以上の実務経験、または3級合格者が対象で、3級は関連する業務に従事している者や、従事しようとしている者が受験可能です。
合格者は「情報配線施工技能士」と称することができ、1級合格者には厚生労働大臣名の合格証書、2級および3級合格者には高度情報通信推進協議会理事長名の合格証書が交付されます。この資格は、主に宅内やビル内の配線施工に役立ちますが、建設業法上の主任技術者や監理技術者資格には認定されていません。
・電気通信工事施工管理技士
電気通信工事施工管理技士は、建設現場や営業所で必要とされる国家資格で、1級と2級があります。1級資格を取得すると、特定建設業の現場で「監理技術者」として認められます。2級資格は、一般建設業の現場で「主任技術者」として認められ、その重要性は高いです。資格は一次と二次の検定を経て取得でき、1級の一次検定は19歳以上、2級の一次検定は17歳以上が受験可能です。また1級の資格保持者では総額4000万円以上の電気工事を請け負う「特定建設業」でも責任者として働くことが可能です。対して2級の資格を保有していると中小規模の電気工事を請け負う事ができる「一般建設業」を得る事ができます。
試験内容は、工学、法規、施工管理法など多岐にわたり、60%以上の正答率で合格できます。そのため、効率的な学習が重要となり、過去の出題傾向を分析し、効率的に学ぶ事が合格への近道と言われています。この資格を取得すると「監理技術者」や「主任技術者」として認められ、多くの企業で評価されます。特に、経営事項審査において企業の得点に大きく貢献し、公共工事受注の際に有利です。
■資格取得までの道のりについて
電気通信工事の必須資格である「電気通信工事施工管理技士」は、1級と2級があります。
その為今回はこちらの資格に絞って解説していきます。資格取得のためには、2段階の検定に合格する必要があります。それぞれのステップについて詳細を説明します。
第一次検定
1級・2級共に「第一次検定」では、施工技術の基礎となる知識や能力が問われます。2級の場合、満17歳以上で受験でき、学歴や経験は問われません。一方、1級は高い専門性が求められるため、大学や専門学校の卒業後に3年以上の実務経験が必要です。短大や高専の場合は、実務経験が5年以上必要になります。
第二次検定
「第二次検定」は、実務経験に基づいた技術上の管理や指導監督に関する知識・能力を判定します。2級の「第二次検定」を受験する場合には第一次検定に合格した後、特定の実務経験年数が必要です。1級の場合、さらに加えた専門的な施工管理知識が問われます。
受験までの流れ
資格取得までの道のりは以下の通りです
学習と実務経験の積み上げ
まずは試験のための基礎知識を学習しながら、実務経験を積み重ねます。特に1級の場合は、実務経験が重要です。
第一次検定の受験と合格
2級であれば、満17歳以上で誰でも受験可能です。1級の場合は、定められた実務経験を経た後に受験します。
第二次検定の受験と合格
第一次検定の合格後、所定の実務経験を満たせば第二次検定を受験できます。ここでの試験は実地試験を含むため、実践的な知識と対応力が問われます。
資格取得:両方の検定に合格すれば、電気通信工事施工管理技士の資格を取得できます。この資格により、特定建設業の現場管理者や技術責任者として認められ、キャリアアップや業務範囲の拡大が期待できます。
実務経験について
電気通信工事施工管理技士の受験資格として認められる「実務経験」は、以下のように定義されています。まず、電気通信工事において施工管理、施工監督、設計監理のいずれかの立場で、施工に直接関わる技術上の職務経験が必要です。具体的には、通信ケーブルや電話交換設備などの有線電気通信設備工事、携帯電話設備や固定系無線設備の無線電気通信設備工事、LANや監視カメラ設備などのネットワーク設備工事、放送用送信設備などの放送機械設備工事が該当します。これらの経験が受験資格として認められます。
■まとめ
今回は電気通信工事の資格の資格について解説していきました。電気通信の主任技術者や施工管理等同じ電気通信工事でも様々な資格があります。
特に、「電気通信工事施工管理技士」は、施工管理のスペシャリストとして重要な役割を果たします。この資格を取得するためには、第一次検定と第二次検定の両方を合格する必要があります。第一次検定では基礎知識、第二次検定では実務経験に基づく高度な技術と管理能力が問われます。実務経験は、具体的には施工管理や監督、設計監理などの経験が求められます。資格を取ることで、専門的な知識と技術を証明でき、キャリアの幅も広がります。しっかりとした計画と効率的な学習によって、資格取得の道のりをスムーズに進めることができます。資格取得にむけた対策講座を活用するのも一つの方法です。資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
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株式会社 ケンコウシャでは大阪府を中心に関西圏で基地局の整備など電気通信工事全般を請け負っている会社です。
電気通信と言えど時には通信回線などを設置するために地中に通路を掘削したりするなど、時には土木工事も含まれる工事です。
電気通信工事は現代のインフラを支えるには欠かせないものとなっています。
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