【電気通信主任技術者】試験勉強だけが全てじゃない?実務経験で資格を取る「認定」という裏ワザ

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「また不合格だった……」

合格率が20%前後とも言われる電気通信主任技術者の試験。働きながらの勉強は想像以上に過酷で、あと数点のところで涙を飲んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。

「参考書は見飽きた」「もうこれ以上、休日の時間を勉強に費やしたくない」

そう感じて心が折れかけているあなたに、一つ質問があります。あなたは、この資格を手に入れる方法は「試験に合格することだけ」だと思い込んでいませんか?


実は、試験を受けずに、正規の手続きで資格を取得するルートが存在します。これは怪しい裏口入学のようなものではなく、総務省が定めた正当な制度です。

多くの人が試験対策の「裏ワザ」や「語呂合わせ」を探すことに必死になっていますが、制度そのものを賢く利用することこそが、キャリアにおける最大の「裏ワザ」かもしれません。机上の勉強に行き詰まっているなら、視点を変えてみましょう。


【要点まとめ】

  • 試験合格以外に「実務経験認定」という取得ルートがある
  • 働きながら資格を取る方が、キャリアとしても合理的である
  • 「科目免除」などの制度を組み合わせることで負担は激減する


【目次】

  • 難関資格だからこそ知りたい「効率的」な取得ルート
  • 試験を受けずに取得可能?意外と知られていない「実務経歴による認定」
  • 机上の勉強より「現場経験」を積むほうが、実は近道かもしれない
  • ただし「どんな経験でも良い」わけではありません
  • 働きながら資格取得を目指すなら。理想的なバックアップ体制とは
  • 最短ルートは「現場」にあり。賢くキャリアを積み上げよう




■難関資格だからこそ知りたい「効率的」な取得ルート

電気通信主任技術者は、電気通信業界における「最高峰」の資格の一つです。そのため試験の難易度は非常に高く、専門的な知識に加えて、法規や設備に関する膨大な暗記が求められます。仕事をしながら、夜や週末に勉強時間を確保し、数年がかりで挑戦し続ける人は少なくありません。しかし、その努力が必ずしも報われるとは限らず、挫折してしまう人が多いのも現実です。


「もっと効率的に、確実に資格を取る方法はないのか」と考えるのは、決して逃げではありません。むしろ、エンジニアとして目標達成のために最適な手段を選ぶ「戦略的思考」だと言えます。

インターネット上には「一夜漬け合格法」のような信憑性の低い情報も溢れていますが、今回ご紹介するのは、法律に基づいた確実なルートです。もしあなたが、「資格は欲しいけれど、試験勉強には限界を感じている」のであれば、これからお話しする「認定」や「免除」の仕組みを知らないままでいるのは、非常にもったいないことと言えるでしょう。




■試験を受けずに取得可能?意外と知られていない「実務経歴による認定」

電気通信主任技術者の資格取得には、国家試験に合格する以外に、「学歴・資格実務経歴による認定」という方法があります。これは、所定の学歴(大学、高専、高校などの電気通信系学科)を修了し、その後一定期間の実務経験を積んだ人が、総務大臣の認定を受けることで資格を授与される制度です。


例えば、大学の電気通信関連学科を卒業している場合、卒業後の実務経験が3年程度あれば、申請によって資格取得が可能になるケースがあります(※具体的な年数は学歴や取得したい資格種別により異なります)。試験会場で難問を解く必要はなく、書類審査で「技術者としての能力がある」と認められればよいのです。


また、試験を受ける場合でも、他の資格(第一級陸上無線技術士など)や実務経験によって「科目免除」を受けることができます。特に難関とされる「電気通信システム」などの科目が免除されれば、学習負担は半分以下になります。

このように、制度を詳しく紐解けば、真正面から全科目の試験に挑むことだけが正解ではないことが分かります。ご自身の経歴を棚卸ししてみれば、実はすでに「認定」の要件を満たしかけている、あるいは「あと少しの実務経験」で手が届く位置にいるかもしれません。




■机上の勉強より「現場経験」を積むほうが、実は近道かもしれない


認定制度の存在を知ったとき、賢いあなたはこう考えるはずです。「必死に参考書を覚える時間があるなら、その時間を実務経験を積むことに使ったほうが得ではないか?」と。

その通りです。試験勉強は孤独で、合格しなければ「ゼロ」ですが、実務経験は確実にあなたの資産になります。通信建設会社などで現場に出て働けば、毎月の給与を得ながら、認定に必要な「実務経歴」の年数をカウントダウンしていくことができます。


これはまさに「一石三鳥」の戦略です。

1つ目は、経済的な安定。

2つ目は、現場で使える生きた技術力の習得。

3つ目は、資格取得への確実な前進。


試験の一発合格を狙って何年も浪人するよりも、現場に飛び込んでしまった方が、結果的に早く資格を手に入れられるケースは多々あります。また、企業側から見ても、ペーパーテストだけで受かった実務未経験者より、現場を知り尽くして認定で資格を取った技術者の方が、即戦力として魅力的に映ることは言うまでもありません。「急がば回れ」と言いますが、この場合に限っては「現場に出る」ことこそが、資格とキャリアの両方を手に入れる最短ルートなのです。




■ただし「どんな経験でも良い」わけではありません


「よし、現場経験を積めばいいんだな」と意気込む前に、一つだけ絶対に注意しなければならない点があります。それは、認定申請において認められる実務経験には、厳格な条件があるということです。

単に通信会社に在籍していれば良いわけではありません。総務省の規定では、実際に「電気通信設備の工事、維持または運用の監督に関わる実務」に携わっている必要があります。


例えば、通信会社に入社しても、営業職や一般事務、あるいは単なる機器の運搬や清掃といった業務だけでは、どれだけ長く働いても「技術的な実務経験」としてはカウントされません。また、現場に出ていても、補助的な作業ばかりで、設備の構成や理論を理解しないまま言われた通りに動くだけでは、経歴書の作成時に具体的な業務内容を記述できず、認定が下りないリスクがあります。

重要なのは、「どのような業務を担当させてくれる会社なのか」を入社前にしっかりと確認することです。認定を見据えるのであれば、未経験からでも早期に技術的な業務に関わらせてくれて、なおかつその経験を公的に証明してくれる(実務経歴書に証明印を押してくれる)協力的な企業を選ぶことが不可欠です。




■働きながら資格取得を目指すなら。理想的なバックアップ体制とは


では、資格取得を「認定」や「科目免除」といった戦略的なルートで目指す場合、どのような環境が理想的なのでしょうか。

まず何よりも、「現場での実践」と「理論の学習」をリンクさせてくれる環境です。日々の業務の中で、「今やっているこの作業は、試験科目で言うとここに関連する」といった指導があれば、現場経験がそのまま試験対策になります。


また、会社全体として資格取得を推奨し、具体的な支援制度が整っていることも重要です。例えば、認定申請の手続きは書類作成が複雑ですが、過去に認定取得者を輩出している企業であれば、ノウハウの蓄積があり、書類作成のアドバイスやサポートを受けることができます。

もちろん、科目合格を目指して試験を受ける場合でも、受験費用の負担や、試験直前のシフト調整、社内勉強会の開催など、金銭的・時間的なバックアップがある企業とそうでない企業では、合格率は大きく変わります。

「資格は個人の問題」と突き放すのではなく、「社員の資格取得は会社の成長」と捉え、制度面でも精神面でも応援してくれる。そんな温かい土壌がある会社こそが、働きながら最短でゴールにたどり着ける場所なのです。


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■最短ルートは「現場」にあり。賢くキャリアを積み上げよう


資格取得は、あくまでエンジニアとしてのスタートラインに立つための「パスポート」であり、ゴールではありません。しかし、そのパスポートを手に入れるために、何年も足踏みをしてしまっては本末転倒です。

試験対策のテクニックや裏ワザを探してネットサーフィンをする時間があるのなら、そのエネルギーを「現場」に向けてみませんか。


現場には、教科書には載っていないリアルな技術があり、生きた知識があります。そして、そこで流した汗と時間は、確実に「実務経験」として蓄積され、あなたを資格取得へと近づけてくれます。これは、誰にも批判されることのない、胸を張って言える「正攻法の裏ワザ」です。

机に向かうだけの勉強に行き詰まりを感じているなら、一度外の世界を見てみてください。働きながら学び、稼ぎながら資格を取る。そんな欲張りで合理的なキャリアパスを応援してくれる仲間や環境が、きっとあなたを待っています。


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